先日、いつものようにApple Musicで音楽を聴いてところ、レコメンドとしてOasisのKnebworth 1996 Liveというアルバムが表示されてきました。
Oasisは高校生から大学生の時代によく聴いていたけど、社会人になってからほとんど聴かなくなってしまった。
Oasisが最後にリリースした「Dig Out Your Soul」も聴いたし、解散後もリアムギャラガーが発表したアルバム「As You Were」やノエルギャラガーが発表した「High Flying Birds」も聴いた。
もちろん両アルバムともにOasisの時から感じていたそれぞれのシンガーとして魅力を感じたが、どうしてもOasisと比較してしまう自分がいて、多くある音楽中での、ただの良いアルバムという印象で終わってしまい、それから徐々にOasis,そしてノエルギャラガーとリアムギャラガーの音楽から離れてしまった。
ここ数年で音楽のサブスクリプションサービス一般的なサービスとなり、音楽の消費も早く、それに伴いアルバムに対する愛着というのも薄れてきているように我ながら感じてしまう。昔は近くのレンタル店で5枚で1,000円でアルバムがレンタルできて、毎回どのアルバムを借りようか、足を運んで手探りで探していき、そのアルバムを何度も聴いていた思い出がある。
当時Oasisを知ったのもSonyが販売していたWALKMANのCMでLylaが流れていたり、MTVでWhateverのPVに惹かれてアルバムを借りたのを覚えている。
最初に借りたOasisでアルバムは「Heathen Chemistry」で、一緒に「Whatever」のシングルを借りた記憶がある。「Heathen Chemistry」はOasisの中では比較的には埋もれがちなアルバムだと思う方も多くいるかもしれないが、「The Hindu Times」のイントロが当時高校生の時に聴いていたASIAN KUNG-FU GENERATION のライブでセッション用のリフとして利用されていたり、「Stop Crying Your Heart Out」は映画:バタフライエフェクト(映画自体もとても素晴らしいので是非観ていただきたい)のエンディングで利用されていたりと良曲も含まれている。
もちろん前述に記載した「Lyla」もこの「Heathen Chemistry」に含まれているし、「Heathen Chemistry」は良いアルバムと思う。
シングルで借りた「Whatever」も海外の業績は振るわなかったようだが、日本では確かビールのCMで使われていた記憶があるし、MTVで観たMVは彼らの自由な感じや広々とした映像が気持ちを昂らせてくれる。シンプルだけどメッセージが伝わってくるようなMVだと思う。
そんなアルバムとシングルと聴いていくことで私の中でのOasisへ対する気持ちが進んでいった。
Whateverの歌詞はいまでも凄く好きだ。
Morning Gloryを聴いたときに衝撃を受けた
先のアルバムとシングルを聴いて、もっとOasisの曲を聴きたいと思い、次にOasisのアルバム「Definitely Maybe」と「(What’s The Story) Morning Glory?」の2枚を当時は借りた。
この2枚はOasisでの名盤としても有名で、例として挙げるならWeezerのブルーアルバム、RadioheadのKid A位の代表作だと思って構わない。
アルバムを聴いて真っ先にショックを受けたのはMorning Glory.当時はNIRVANAやPearl Jam. LED ZEPPELIN のような激しい音楽を聴いていたからMoring Glory を聴いたときにはそれとリンクする格好良さを感じた。
MVもアパートの一室でバンドが周りの迷惑をかえりみず、演奏をするという自由奔放なMVとなっている。
ロックンロールこそ自由の象徴であり、それを表現しているMVだと思っている。そこに自分の中にある心がリンクするしていく気持ちになり、魅了されていった。
アルバム「Definitely Maybe」についても「Live Forever」や「Supersonic」といった名曲が含まれていて、最高の仕上がりとなっている。特に「Supersonic」に至ってはミドルテンポ中に感じる歌のリズム感が心地よく、ギターの歪みが新しく聴こえた。
高校生の時や先のNIRVANAやそれ以外にもOff SpringやGreen Dayといったような音楽を聴いていたので、早い音楽は恰好が良いという価値観が変わった瞬間でもある。
多くのファンが言うように確かに「Definitely Maybe」と「(What’s The Story) Morning Glory?」は今でも名盤だと思う。
収録されている「Don’t Look Back In Anger」なんかは今でもイギリスでは歌われているニュースがたまに流れたりするし、何度も聴いていくと好きになってくるような曲もある。
当時ギターを弾いていた私はバンドスコアを買ってギターを練習した思い出もある。それ位にこのアルバムは素晴らしいし、思い出深いアルバムだ。
「Knebworth 1996 Live」を聴いてみて
うだうだと何を伝えたいのか分かり文章を書いているように見えるかもしれないが、詰まるところ、何が書きたかったかというと、今回リリースされた「Knebworth 1996 Live」はライブアルバムとしてOasisがリリースしてきた全アルバムを含めてもTop5に入るくらいの仕上がりになっているほどのオススメのアルバムだということ。
そして、今からOasisを聴き始めたという人もいるかもしれないけど、昔にOasisを聴いていた人は絶対に聴くべきだと思うし、私のようにこのアルバムを聴くことで当時の思い出や記憶が思い返してくるだろうということを伝えたい。
知らない人からしたらただのバンドがリリースしたライブアルバムで終わるのだろうけど、音楽を通して色んな記憶が思い返してくるというのは青春時代に聴いていた人だからこその特権のように思える。
じゃあ、このアルバムを今後も何度も聴くのかというと、正直なところ今の時代に沿うようにあっという間に消費がされていって、いつの日かこのアルバムを聴いていたという思い出も薄れていってしまうのだと思う。
しかしながら、こういう昔に一世を風靡したバンドのリリースはまた聴きたいという気持ちにもさせてくれるし、1年、もしくは数年に1度かもしれないが、ふとして聴いていることである種のタイムリープのような感覚にさせてくれる。
ただ純粋にOasisのこのアルバムが良かったというだけではなくて、当時の思い出に戻りたいという方、Oasisや当時の音楽シーンが好きだった、少し前の洋楽シーンに触れてみたいという方にオススメです。